「従業員・役員負担分に係る社会保険料の支払取引」と「会社負担分に係る社会保険料の支払取引」を区分して処理する方法と, 「従業員・役員負担分に係る社会保険料の支払取引」も含めて、「会社費用」を支払ったと擬制して処理する方法とがあります。. 「社会保険料に係る会社費用」が「従業員・役員負担分の社会保険料金額」だけ過大計上されていることになります。, このため「社会保険料の徴収時」には、 『「従業員・役員負担分」と「会社負担分」を区分して支払った』と考えて処理することになります。, この処理方法では、 国民健康保険から社会保険への切り替え時の返金・病院での手続きは? いつまで高い保険料を払っているの?ムダな保険は見直すべし! ほけんの時間は無料相談でプレゼントキャンペーンを実施中; 国民健康保険料が高い!払えない人も続出中の仕組みとは? ※社会保険料(健康保険料、厚生年金)を毎月の給料から差し引くときに、「預り金」で仕訳していることを前提にしています。 従業員へ給与を支給したときの仕訳については、以下のページを参照してく … Copyright (C) 2021 東京税理士会計士事務所 All Rights Reserved. 会社または個人事業主と従業員の社会保険料の負担割合は保険の種類により異なる。. 『「給与・役員報酬に係る会計処理」の中での「社会保険料の徴収・支払に係る会計処理方法」』をご説明させて頂く場合には、「後者の会計処理方法」を採用していることを前提としてご説明させて頂いております。. 本件、以下の通りご相談をさせていただきたく、よろしくお願いいたします。 【事実】 2015年7月に支給した夏期賞与、一部の社員に過払いが発生。 社会保険料の支払時に、「従業員・役員負担分の社会保険料金額」と「会社負担分の社会保険料金額」とを区分把握することが必要となり、 『社会保険料の「支払時」の処理方法』につきましては、2種類の処理方法が存在します。 またこの結果、『社会保険料の「徴収時」の処理方法』につきましても、2種類の処理方法が存在します。 ここでは、この『社会保険料の「支払時」・・・ 会社が一時的に従業員のお金を立て替えた場合や源泉所得税・社会保険料に関する仕訳のやり方について独学でもわかりやすく解説していきます。 「社会保険料の徴収・支払に係る会計処理方法」としては、「後者の会計処理」を採用頂くことをお勧めしており、 「前者の会計処理」を採用している場合には、「社会保険料の支払取引」を「会計帳簿(会計ソフト)」に入力する場合に、その都度、会社で「会社負担分の社会保険料」と「従業員・役員負担分の社会保険料」を区分することが必要となり、ひと手間作業が必要となります。, このため、弊会計事務所におきましては、 田中君の場合、 国保の資格喪失日 (職場で健康保険に加入した日の翌日)は 9/2 になります。. ここでは、この『社会保険料の「支払時」及び「徴収時」』における2種類の処理方法につき、下記項目に従い、ご紹介させて頂きます。, 上記の「負担者が異なる取引」を「別々の支払取引」であるとみて、 従業員・役員から徴収した「従業員・役員負担分の社会保険料」は、 この9月の前月にあたる、 8月までの保険料で再計算 されます!. まずは契約してから保険料を支払っている段階の経理処理です。 以下の図をご覧ください。 ・「社会保険料の支払」は、「翌月の末日まで」に保険者に支払われます。, このため、社会保険料につきましては、「同じ月の社会保険料」に対する「従業員負担分の社会保険料の徴収」と「社会保険料の支払」が同じ月になされ、「費用のマイナス計上」と「費用計上」は同一月になされることになります。 」を消し込む。, 以前取引があった企業から突然700円が誤入金された場合は、特定の取引に関する入金ではないため「預り金」としておく。, 誤入金であることが判明して700円を返金した場合は、(3)で計上した「預り金」を消し込む。, 取引が変更またはキャンセルされて納品物が返品された場合は、どのような仕訳になるのだろうか。これは商品と売上原価を、どのタイミングで会計処理しているかによって異なる。, まず、代金受領前に売上高500円分の納品物が返品された場合は、以下のように発生時の反対の仕訳を行えばよい。, 次に、代金を受領した後に物品が返ってきたときの仕訳処理として、以下の二つのパターンを説明する。, 販売物の原価を個別に把握し、販売の都度に売上原価に振り替えているのであれば、返品と同時に、振り替えた処理を修正する必要がある。, この方式の場合、商品や売上原価はその都度把握する必要はない。まず、一括して売上原価に振り替える際には、次のような計算式を用いることなる。, 返品されたものに対しては、期末商品残高を増やして計算することによって売上原価を減少させ、(1)の仕訳と同じ効果を持たせることになる。, 納品物を返品して返金を受ける場合は、自社が金銭を支払う側、つまり買い主となる。取引について支払うべき金額よりも、支払った金額の方が多い場合は、返金する場合と同様に二つのケースの仕訳が考えられる。, 仕入から1ヵ月後に、入金すべき金額である400円と間違えて、490円を振り込んだ場合の仕訳では、過払い分の勘定項目を決めなければならない。, 仕訳表のYYYに入力する勘定科目はどうなるだろうか。三つのパターンで考えてみよう。, 仮払金でもよいが、ここではいずれ回収できる債権として「未収入金」とした。そして、入金された際に以下の仕訳を切る。, 商品の受領後に問題が発見されたなどして金額が変更になり、支払った金額があるべき金額よりも多くなった場合は、以下のように仕訳する。, 仕入れた商品に不具合があり、一部要件を満たさないことが判明したため100円の返金された場合。, 取引条件として前払を求められたため、500円を支払った場合は、取引を見越しているため「前渡金」とした。, 継続的に受ける役務についての一定の契約に基づくものであれば、「前払費用」でもよい。, 諸事情により取引をキャンセルしたため、500円が返金された場合は、(1)の「前渡金」を消し込む。, 返品をした場合は、返金が伴うものであれば特に仕訳は不要である。必要な処理は、上記で示した処理に包括されている。, 返金する立場と返金される立場から、さまざまなケースを想定して、会計処理の具体的流れや返金に関わる勘定科目を説明してきた。返金の理由によって勘定科目の選び方が異なることがお分かりいただけたであろうか。, 返品や返金の条件等は、取引実施前の契約で合意する必要がある。自社に不利にならないような条項を契約に織り込むとともに、発生してしまった場合は正しく会計処理をしていただきたい。, 貸借対照表に記載する「固定負債」と「流動負債」。この2つの負債は財務状況に関わってくる重要な項目なので、経営者は基礎知識をしっかりと身につけておくことが重要だ。各負債の概要や勘定科目をはじめ…, 個人事業、法人を問わず、事業が拡大するにつれて内部管理体制の整備が必要だ。社会保険や契約書などのほか、会計もそれなりの体制を整えることが求められる。その際に重要になるのが会計ソフトである。ここでは、会計ソフトの概要や、導入した際の会計処理について…. 社会保険料(厚生年金保険料・健康保険料)は、皆さんご存知のとおり、老後の生活資金や医療費等を支える資金の元になっているお金です。 「会社負担分の社会保険料」と「従業員・役員負担分の社会保険料」とが区分記載されていないため、 そうすると、正式に給与額が減りますので、所得税も減れば、変動に伴い社会保険料も減らせる可能性があるのです。 ただ、役員報酬は「定期同額」の規定があるため、その例外規定が使えるかどうかは法人としては気をつけなければなりません。 5年前に退職した社員から、最終月の給与で社会保険料が多く控除されすぎていたので、返してほしいと連絡が入りました。調べてみると確かに多く控除しすぎていたようです。本人に控除しすぎていた分の社会保険料分の金額を返却したいと思 またこの結果、『社会保険料の「徴収時」の処理方法』につきましても、2種類の処理方法が存在します。 社会保険料は翌月以降に支払いますので、会社負担分を未払金として仕訳計上します。 (法定福利費)27,450/(未払金<厚生年金保険料>)27,450 (法定福利費)15,255/(未払金<健康保険料>)15,255 (法定福利費) 2,355/(未払金<介護保険料>)2,355 会社が「従業員・役員の福利厚生のために保険者から社会保険サービスを受ける」ものであり、「会社費用」となるものです。, 会社から保険者へは、『「会社負担分」と「従業員・役員負担分」を合計した社会保険料』が支払われますが、, この処理方法では、 ・「従業員・役員負担分に係る社会保険料の支払取引」も含めて、「会社費用」を支払ったと擬制して処理する方法とがあります。, 『社会保険料の「従業員・役員負担分」』につきましては、「従業員・役員が個人として負担する費用」であり、本来は従業員・役員がそれぞれ保険者に支払うものとなります。, 会社にとって、単に従業員・役員から徴収した「従業員・役員の個人負担分の社会保険料」をそのまま保険者に支払うものとなります。, 他方、「会社負担分の社会保険料」につきましては、 社会保険料の会計・簿記・経理上の取り扱い 会計処理方法 負担割合. 社会保険手違いのお詫び. 返金とは、販売した商品や提供した役務の対価として支払ったものを、売り主から買い主へ返すものである。返金が発生すれば仕訳が必要となるが、勘定科目に悩むこともあるだろう。ここでは、返金が発生した場合にどのような費用処理をすべきか、返金する側と返金される側に分けて説明する。, 取引で支払うべき金額は、事前に見積書や発注書などで定めていることが一般的であり、誤ってその金額を超えた支払いがあった場合は、返金が発生する。また、納品や支払いがあった後に金額の変更があった場合も、支払った金額が支払うべき金額より多くなれば、返金が必要となる。, 取引自体がなくなれば、金銭のやりとりも当然不要である。取引において前払いが必要な場合などで、支払いの後に取引自体がなくなった場合には、返金されるのが一般的である。, また、もともと取引がなかったにも関わらず誤って支払いがあった場合も、返金が発生するであろう。, 取引を行うときには、納品物や取引金額をはじめ、事後的な金額変更の有無やその条件、納品物の合否基準、支払い時期、返金の有無やその条件などは、予め買い主と売り主が合意しておくべきものである。, 取引契約内容の確認と合意が不十分であれば、想定していた返金がされなかったり、納品物に食い違いがあった場合でも返品ができなかったり、望まない結果を招きかねない。, 返金する場合は、自社が金銭を受け取る側、つまり売り主の場合である。取引において支払うべき金額よりも支払った金額が多い場合については、二つのケースの仕訳が考えられる。, このXXXにどの勘定科目を入力するかが問題である。前提として、勘定科目の選択はある程度自由なので、必ず使用しなければならない勘定科目はない。企業の状況に応じて、以下の三つのケースのような仕訳入力があるだろう。, 返金するまでは「預り金」としておく。「仮受金」でもよいが、仮払金や仮受金が決算書に記載されていると、使徒について問い合わせを受ける可能性もある。確実に費用処理ができる目処がないならば、使用しない方が無難である。, 一行目の仕訳が銀行への手数料支払いとなり、二行目の仕訳が取引先への送金である。取引先から誤って入金された際に、返金にかかる手数料を負担することがないように注意したい。, 取引後に金額が変更になったことにより、当初予定していたよりも多くの金額を受け取っている場合は返金が必要である。, また、納品して対価を受領した後に納品物に問題が発生した場合、問題のない納品物を納め直す代わりに、対価の一部を値引きとして返金することがあり得る。なお、問題が生じたことによる損害賠償は返金には該当しないので、ここでは対象としない。, 「売上値引」は売上高の控除項目なので、借方を売上高としても差し支えない。また、この返金の対象となる売上が、当期か前期以前かによる差異はない。, 売上高を計上した当初での誤りであれば論点があるが、売上時点では判明していなかった場合は、その値引きの原因となる事象が発生した時点が返金取引の発生時点と考えて会計処理をする。税務申告においても、発生した事業年度の申告書に含めることになる。, 取引条件として前払を求めている企業が、取引を見越して700円を受領した場合は、取引を見越しているため、「前受金」としておく。, 諸事情により取引がキャンセルされて700円を返金した場合は、(1)で計上した「前受金 保険料:100万円(年払) 解約時期:15年後; 解約返戻金:1500万円(解約返戻率100%) 1.1.保険料を支払っている段階の経理処理. 社会保険料の計算方法とは? 給与計算時の注意点や基礎知識; 賞与とは? 社会保険料や源泉所得税の計算方法も解説; 社会保険料の標準報酬月額とは? 決め方や改定のタイミング 【2020年最新版】算定基礎 … (「費用のマイナス計上」と「費用計上」に月ズレは生じません。), このため、この処理方法を採用した場合であっても、上記Ⅰと比較して、会計上特段の不都合は生じません。, 翌月末日が休日であった場合や、何らかの事情により支払が遅れる場合には、この支払が「翌々月」となることがあります。, このような場合には、上記Ⅰの処理を採用している場合であっても、上記Ⅱの処理を採用している場合であっても、「社会保険料に係る会社費用」を未払計上することが必要となります。, このため「社会保険料の支払が遅れた場合」であっても、上記Ⅰと上記Ⅱの処理で違いは生じません。, 「社会保険料の支払&徴収の会計処理方法」としましては、上記でご紹介させて頂きましたように、, この「社会保険料の支払&徴収の会計処理方法」としましては、「前者の会計処理」を行っている会社様も多いと思います。, ただ、『社会保険料の「納付書」』では、 「保険者への支払金額の全額」を「社会保険料に係る会社費用」として処理する場合には、 『社会保険料の「支払時」の処理方法』につきましては、2種類の処理方法が存在します。 保険料は、保険という金融商品の対価になるので、取引の性質上は、本来は消費税の課税対象となるべきものです。 消費税の課税対象になる取引は、 1. 「社会保険料の支払時の処理(社会保険料の支払時の会計帳簿入力時)」に「ひと手間」作業が必要となります。, この社会保険料の支払時における「従業員・役員負担分の社会保険料金額の区分把握」という「実務上の作業」を省略するために、, ※ この処理方法では、社会保険料支払時に「従業員・役員負担分」を区分把握する作業が不要となります。, 上記1のように「社会保険料の支払時」に、 ・「従業員・役員負担分に係る社会保険料の支払取引」と「会社負担分に係る社会保険料の支払取引」を区分して処理する方法と, 実務上の会計帳簿(会計ソフト)への「入力作業の効率化」のために、 当月分給与で前月分の社会保険料を給与より天引きするのが合法的なやり方ですから、適当なタイミングを選んで変更しましょう(※)。 さて、会社が社会保険料を天引きし過ぎたのであれば、会社が本人に返還するのが正しい処理です。 【立替金と預り金】源泉所得税や社会保険料などの処理方法. この「社会保険料の支払取引」により『「従業員・役員負担分の社会保険料」も含めた金額』が、「社会保険料に係る会社費用」として計上されることになります。, ただし、『本来的な「社会保険料に係る会社費用」』は、「会社負担部分」のみであり、 支払時に上記の処理を行った場合には、 2重で支払っていた期間は 9月~12月 までとなり、この3ヶ月分の払い過ぎた保険料が返金(還付)されることになる、というわけで … そんな時、「社会保険料はどうしたら良いですか?」とご質問をいただきましたので、 今日はこのことについてお答えします。 雇用保険 <支払った賃金×雇用保険料率>の金額を控除します。 健康保険 支給する給与から保険料を控除します。 厚生年金保険 [令和2年4月1日現在法令等] 子供の過去の国民年金保険料を一括して支払った場合 q1. 翌年分の保険料は、支払い時に経費ではなく 「前払費用」 という資産の科目で一旦処理し、翌年期首で、保険料に振り替える処理をします。「前払費用」は、 「前払金」 や 「前払保険料」 などの科目で処理しても問題ありません。普段使っている科目で処理してください。 「社会保険料の徴収制度」の下に、会社が単に従業員・役員から「従業員・役員負担分の社会保険料」を徴収し、そのまま保険者に支払うことが予定されたものとなります。, ただ、徴収時点では、まだ保険者への支払はなされていないために、会社は「従業員・役員負担分の社会保険料」を(保険者に支払うために)従業員・役員から預かっているという状態になります。, 上記Ⅰのように「従業員・役員負担分」と「会社負担分」を区分して処理する場合には、 還付される保険料は、会社負担分と従業員負担分の両方が会社へ返金されますので、退職した従業員へは会社から返金しなければなりません。 一方、健康保険料については、これまで通り、還付されること … 休職中している従業員にも社会保険料が発生するため、当然支払い義務があります。会社が立て替えるか、本人が支払うかは会社次第ですが、会社が立て替えた場合、従業員へ支払いを求めることになります。この記事では休職中している従業員の社会保険料についてご紹介します。 支払時に生じる「会社費用の過大計上」を解消するため、, ・「従業員・役員負担分の社会保険料」は、「翌月に支払われる給与・役員報酬計算」で徴収され、 従業員に対する給料総額から源泉所得税や社会保険料を天引きした時(一時的に預かった時)には、天引きした金額を預り金で処理します。 ⇒ 控除する金額=その被保険者の標準報酬月額×保険料率÷2 折半した額に1円未満の端数が生じるときは、端数処理を行います。 返金とは、販売した商品や提供した役務の対価として支払ったものを、売り主から買い主へ返すものである。返金が発生すれば仕訳が必要となるが、勘定科目に悩むこともあるだろう。ここでは、返金が発生した場合にどのような費用処理をすべきか、返金する側と返 拝啓 貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のお引立てに預かり厚く御礼申し上げます。さて、 月分給与の社会保険料の控除額に一部誤りがあることが判明 … 保険料率が変わるタイミングなど 毎月の給与から控除される社会保険料。多くの会社では給与計算ソフトを使用して計算されているかと思いますが、手計算で行われている… 生計を一にしている子供の国民年金保険料を過去3年分まとめて支払いましたが、その支払った全額を私の本年分の社会保険料控除の対象としてよいでしょうか。 給与の仕訳は、発生時と支払時で分けるのが一般的です。源泉所得税、住民税の預り金のほか、社会保険料、雇用保険料の預かりの仕訳に注意が必要です。特に、社会保険料、労働保険料は、会社負担分と従業員負担分を正確に区別しないと、決算の数字にも影響が出てくることになります。