名古屋駅から歩いてミッドランドスクエアの4階にある。沙羅餐ミッドランドスクエア店に来ました。流石は超人気店だけに私の前に2組並んでます。沙羅餐はセントレア店で何年か前に行って以来の訪問ですがミッドランドスクエア店は初めての訪問です。 ミッドランドスクエア(Midland Square)は、愛知県名古屋市名古屋駅にある、トヨタ自動車の超高層ビルである。 「ミッドランドスクエアシネマ」ロビー 「ミッドランドスクエアシネマ2」2階ロビー 「ミッドランドスクエアシネマ2」シアター内4階 座席には、 トヨタ自動車のシートを作っているトヨタ紡織が開発したシートが使われています。 ミッドランドスクエア(Midland Square)は、愛知県名古屋市名古屋駅にある、トヨタ自動車の超高層ビルである。, 高層棟のビル固有の郵便番号は450-62xx(xxは階層。地階・階層不明は450-6290)。, ミッドランド(Midland)とは「中部地方」の意味で、当初の設計ではJRセントラルタワーズと同じ高さになる予定であったが、更に2m高く変更され、中部地方で最も高いビルとなった。日本国内では、第7位の高さである。屋外型展望施設「スカイプロムナード」があり、44Fは220m、最高階(46F)のデッキの高さは約230mである。外部から各オフィスへの宅配サービス及びビル内の書類運搬等の物流管理システムをヤマト運輸が一括して行っている。, 2008年(平成20年)12月に、東海旅客鉄道(JR東海)が名古屋市バスターミナルと松坂屋名古屋駅前店(閉店)などの入居していた名古屋ターミナルビルを高さ最大260mのビルに建て替える計画を発表し、当ビルの高さを超えて中部地方で最も高いビルの座を譲る可能性があったが、その後、その設計が最大220mに変更されたため、その可能性はなくなった。, 総事業費1000億の大企業2グループによる共同ビルであるが、市街地再開発の補助金を受けている。, 地上階と中層部のスカイロビー(階層別エレベータへの乗換階)・最高層である42階を結ぶダブルデッキエレベーター(三菱製)を導入している。, このエレベーターは字の如く上下2階建ての「かご」で構成され、地下1階(下段)・地上1階(上段)、地上23階(下段)・24階(上段)、地上41階(下段)・42階(上段)のみ停車する。仕組み上、上下両方の扉が閉まらないと昇降しない。既に六本木ヒルズ森タワー内のアカデミーヒルズへの直通エレベータでも採り入れられているが、ミッドランドスクエアでは外の景色が楽しめるシースルー型である。, そこで、それぞれのビルの持ち主であるトヨタグループ企業であるトヨタ自動車が主体となって豊田・再開発計画が発案・実行され、ミッドランドスクエアの建設が開始された。それに伴い、トヨタグループは廃業した旧名古屋都ホテルの跡地を買収してセンチュリー豊田ビルを事前に建設した。これは豊田ビルに入居していた豊田通商の名古屋本社を恒久的に移転させるためであった。毎日新聞社も日本経済新聞社名古屋支社の旧社屋を取得し中部本社を一時的に移転させた。その際には中日本興業の直営映画館移転も行われた。, JR名古屋駅とは名駅通を挟んですぐで、信号を渡り徒歩約1分で名古屋駅桜通口、名鉄名古屋駅に行くことができる(地下街を通っても行ける。地下街経由で名古屋市営地下鉄東山線名古屋駅まで徒歩1分程度)。近鉄名古屋駅は徒歩数分程度。, 近年、名古屋駅周辺は高層ビルの建築が進んでおり、かつて豊田ビルに入居していたトヨタグループの総合商社である豊田通商の名古屋本社としてセンチュリー豊田ビルが2002年(平成14年)12月に、名古屋鉄道と中部電力、トヨタ自動車の共同建設で名古屋ルーセントタワーが2007年1月にそれぞれ施工された。また、トヨタ自動車と親密な三井グループの三井不動産が名古屋モード学園と共同建設をしたモード学園スパイラルタワーズが2008年(平成20年)3月に、中部経済新聞社と名古屋鉄道、東和不動産の3社による中経ビルおよび第二中経ビルの再開発計画で、名古屋クロスコートタワーが2012年(平成24年)7月にそれぞれ開業した。, 更に、第二豊田ビル建替えプロジェクトに伴い、跡地に豊田通商及び豊通グループが入居するシンフォニー豊田ビルが2016年(平成28年)6月30日に竣工[2]。これらの東和不動産単独所有ビル4棟(ミッドランドスクエア、名古屋クロスコートタワー、センチュリー豊田ビル、シンフォニー豊田ビル)を地下で結び、天候などに左右されず、人々が回遊できる地下通路「地下環状ネットワーク」が同ビルにも設置された。, ミッドランドスクエア - JRセントラルタワーズ - JRゲートタワー - JPタワー名古屋 - 名古屋ルーセントタワー - 大名古屋ビルヂング - モード学園スパイラルタワーズ - ザ・ライオンズ ミッドキャピタルタワー - グローバルゲート - ザ・シーン城北 - グランドメゾン御園座タワー - 金山南ビル - ヒルトン名古屋 - アクアタウン納屋橋 - アルペン丸の内タワー - シンフォニー豊田ビル - 名古屋インターシティ - 名古屋センタータワー - ザ・シーン徳川園 - 住友生命名古屋ビル - アーバンネット名古屋ビル - 損保ジャパン名古屋ビル - 愛知県産業労働センター - 名古屋クロスコートタワー - マザックアートプラザ - NHK名古屋放送センタービル - 名古屋国際センター - 名古屋ビルデイング - 名古屋プライムセントラルタワー - 十六銀行名古屋ビル - 錦パークビル - 広小路クロスタワー - 栄タワーヒルズ - テラッセ納屋橋, ロワジールホテル豊橋 - ナポリタワー - スカイステージ33 - パークタワー豊田 - 岡崎タワーレジデンス - エクセルグランデ刈谷銀座タワー - AKARIYA - エムズシティ知立 ザ・タワー, 愛知の公式観光ガイド AICHI NOW ミッドランドスクエア スカイプロムナード, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ミッドランドスクエア&oldid=80588196. ミッドランドスクエア ミッドランドスクエアミッドランドスクエア(midland square、豊田・毎日ビルディング)は、愛知県名古屋市中村区名駅4丁目701番地にある、東和不動産、トヨタ自動車、毎日新聞の共同所有ビルである。 トヨタ企業サイト「会社案内」をご紹介します。トヨタはあらゆる事業活動を通じて、豊かな社会づくりに貢献し、すべてのステークホルダーから信頼される良き企業市民を目指しています。その礎となる経営理念をはじめ、トップメッセージ、会社概要、トヨタの歩みなどをご紹介します。 13:30) 17:30~23:00 (料理l.o. 名駅の眼科、ミッドランドスクエア眼科です。各線名駅から徒歩3~5分、市営地下鉄東山線名駅からは直結しています。眼科一般診療とコンタクトレンズの処方を行っております。診療時間は平日11:00~19:00、土日祝は10:30~18:00です。火曜は休診日です。 名古屋駅前にある46階建ての超高層ビル「ミッドランドスクエア」。トヨタ自動車、毎日新聞社、東和不動産をはじめとする沢山のオフィスが入居し、有名ブランドのファッションやインテリアショップ、映画館、そして様々なレストランが入っています。 44階の夜景 - ミッドランド スクエア(愛知県)に行くならトリップアドバイザーで口コミを事前にチェック!旅行者からの口コミ(213件)、写真(179枚)と愛知県のお得な情報をご紹介しています。 ミッドランドスクエア(豊田・毎日ビル)工事見物. ミッドランドスクエア内にある、ハイグレードな設備を取り揃えたミッドランドホールは 洗練されたラグジュアリー感が漂うコミュニケーションスペース。イベント、会議、展示会など、目的に合わせてご利用いただけます。名古屋駅と直結しているので国内外からの抜群のアクセス。 お車でお越しの方. 出典: おはらし。 さんの投稿. 高層棟のビル固有の郵便番号は450-62xx(xxは階層。地階・階層不明は450-6290)。 ミッドランドスクエアの2階にトヨタ自動車のショールームがありました。 1階はレクサスのショールームになっていました。 続きを読む とても広々としたショールーム内に数台の車が展示されていました。 高層棟のビル固有の郵便番号は450-62xx(xxは階層。地階・階層不明は450-6290)。 ★★★☆☆3.25 2020年7月1日オープン!ミッドランドスクエア44階 天空のイタリアンBBQ 予算(夜):¥5,000~¥5,999 旧トヨタビルは地上11階、地下2階(1955年完成)、旧毎日ビルは地上10階、地下2階(1958年完成)。1999年トヨタビル建て替え計画。2000年トヨタビル、毎日ビル建て替え建設事務局設置。40階建て+8階建て構想発表。 ミッドランドスクエア 豊田毎日ビルディングは愛知県名古屋市中村区名駅に建つ超高層ビルで愛知県のみならず中部地方で最も高い超高層ビルです。jr名古屋駅桜通口から出ると目の前にあり、jrセントラルタワーズと並んで名古屋駅前の超高層ビル街のシンボル的存在です。 ミッドランドスクエア(Midland Square)は、愛知県 名古屋市 名古屋駅にある、トヨタ自動車の超高層ビルである。. ミッドランドスクエア内にある、ハイグレードな設備を取り揃えたミッドランドホールは 洗練されたラグジュアリー感が漂うコミュニケーションスペース。イベント、会議、展示会など、目的に合わせてご利用いただけます。名古屋駅と直結しているので国内外からの抜群のアクセス。 ミッドランド スクエア 16階 電話(052)584-7111(代表) fax(052)584-7117 【大阪支店】 〒542-0081 大阪市中央区南船場四丁目3番11号 大阪豊田ビル 電話(06)6261-7331(代表) fax(06)6261-7334 【東京支店】 〒108-0073 東京都港区三田三丁目11番34号 センチュリー三田ビル 名古屋ミッドランド スクエアに見るトヨタ自動車のオフィス戦略 ... ミッドランド スクエアは、現時点で国内第5位の高さを誇る超高層ビルで、次の3つのコンセプトに基づいて建設されました。 ... 地下からは23階、1階からは24階に直行。 トヨタ自動車株式会社・株式会社毎日新聞社 ... ※名駅地下街サンロードから「ミッドランド スクエア」の連絡口5カ所に直結. ミッドランドスクエア(Midland Square)は、愛知県 名古屋市 中村区 名駅にある、トヨタ自動車、毎日新聞社、東和不動産共同所有の超高層ビルである。 正式名称は豊田・毎日ビルディング。. ミッドランドスクエア周辺の美味しいランチが楽しめる人気プランやレストランをピックアップ。材料にこだわり抜いた料理や、心地良い空間!女子会やビジネスランチ、子連れの方には、ゆっくりお話しできる個室など用途にあわせた席指定でレストランを簡単検索! ミッドランドスクエアで働いてみませんか? 〒450-0002 名古屋市中村区名駅四丁目7番1号 TEL:総合インフォメーション 052-527-8877 お問い合わせ 愛知県 名古屋市中村区名駅4-7-1ミッドランドスクエア42f 名古屋駅徒歩1分。7番出口目の前のミッドランドスクエア(オフィス棟)42階 月~日、祝日、祝前日: 11:00~15:00 (料理l.o. 20:00) ミッドランドスクエア ミッドランドスクエアミッドランドスクエア(midland square、豊田・毎日ビルディング)は、愛知県名古屋市中村区名駅4丁目701番地にある、東和不動産、トヨタ自動車、毎日新聞の共同所有ビルである。 13:30 ドリンクl.o. 木漏れ日を意識したシネマコンプレックス、愛知のミッドランドスクエア シネマ2の上映スケジュールや交通アクセス、鑑賞料金の割引情報をご紹介しています。クチコミも募集しており、リアルな意見も見ることができます。ジョルダン乗換案内と連携した映画館までの行き方検索もサポート。 ミッドランドスクエア内にある、ハイグレードな設備を取り揃えたミッドランドホールは 洗練されたラグジュアリー感が漂うコミュニケーションスペース。イベント、会議、展示会など、目的に合わせてご利用いただけます。名古屋駅と直結しているので国内外からの抜群のアクセス。 20:00 ドリンクl.o. 『オフィスマーケット』にもたびたびご登場いただいている株式会社松岡総合研究所代表・名古屋大学大学院准教授の松岡利昌さんは、内外のファシリティ関連ビジネスに関与しているプロフェッショナルの方々を集めて、ファシリティ資産の構築と戦略的な運営の知識やノウハウを学ぶ場としてファシリティフォーラムを発足させました。その中の一つとして、定期的に実践セミナーを行なっています。7月17日には丸ビルコンファレンスで名古屋ミッドランド スクエアの事例研究フォーラムを行いました。ここではその内容を抜粋して紹介します。, 事業者名:東和不動産株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社毎日新聞社所在地:名古屋市中村区名駅4丁目7番1号敷地面積:11,643.15㎡(3,552.05坪)主要用途:オフィス、商業施設、駐車場その他施設:シネマコンプレックス、ホール・会議室、オープンエア型展望施設(スカイプロムナード)、地域冷暖房施設階数:高層棟/地上47階、低層棟/地下6階、地上6階構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造最高高さ:247m竣工:2006年9月, 松岡利昌氏:今回のファシリティフォーラムでは、トヨタ自動車株式会社の名古屋ミッドランド スクエアにおける新オフィス構築プロジェクトについてケーススタディを行います。なぜこのような機会を設けたかといいますと、トヨタは自動車メーカーとして誰もがご存じの実績をあげているだけでなく、オフィス構築においても「トヨタイズム」といいますか、トヨタでしかできないような先進的な企業活動を行い、私自身、プロジェクトのお手伝いをさせていただきながら、大変、感銘したからです。本日はトヨタ自動車名古屋総務部のお二人、佐々木さん、水野さんに加え、プロジェクトに携われた関係者に足を運んでいただきました。荒川さんのいらっしゃるトヨタエンタプライズはトヨタグループの建物の管理を行っているマネジメント会社で、今回のプロジェクトではFMのアウトソーシングモデルとしてさまざまな実務を担当しています。平野さんはトヨタグループの広告代理店であるデルフィスの主管担当者としてプロジェクトに参加し、その後、独立されました。日建設計の佐藤さんは建物の設計から含め足かけ5年にわたりプロジェクトに携わってこられた中心人物のお一人です。, 佐々木彰一氏:それでは建物の紹介から始めさせていただきます。ミッドランド スクエアは、現時点で国内第5位の高さを誇る超高層ビルで、次の3つのコンセプトに基づいて建設されました。, ・駅前の中心、インパクトのある壮観な姿・5層吹き抜けのアトリウム・高さ日本一の屋外展望施設, ・省エネルギー、省コストの徹底・ライフサイクルコストに配慮した設計・屋上緑化・解体・建設時の廃棄物削減, ・3層の制振構造による長寿命な構造計画・世界初のシースルーダブルデッキ、シャトルエレベーター, トヨタ自動車がオフィスとして使用するのは17~40階で、だいたい3分の2を占めています。また1階と2階には1500㎡のショールームを設けました。 ちなみに概要をご覧になればわかるように、自社ビルではありません。したがって私たちのオフィスは、区分所有部分とテナントして入居する賃貸部分にまたがっています。名古屋オフィスの位置づけですが、あくまで本社は豊田と東京であり、ここは国内外の営業機能を集結させた「トヨタの表玄関」という役割を果たします。コンセプトを決めるにあたって、従業員やお客様、経営者などあらゆる人々の立場からどういうオフィスがふさわしいかを考え、「オープン&ホスピタリティー」という言葉で表しました。誰にとっても明るく開放的で親しみやすい空間を目指しています。またセキュリティの確保と、トヨタ流のワークスタイルの変革ができるオフィスであることも重要なキーワードでした。オフィスへのアプローチは、駅から直結した地下と1階からシャトルエレベーターで行います。地下からは23階、1階からは24階に直行。24階がメインエントランスとなっていますから、23階との間はエスカレーターでつなぎました。24階には総合受付、打合せコーナー、オフィスサポート窓口、セキュリティゲートなどがあり、23階にはカフェテリアと売店、ATMなどの共用施設が設けられています。, つまりこれによってオフィスのコミュニケーションをより活性化していこうと考えています。その他のフロアでは、メインエントランスからエスカレーターで移動できる25階を会議室とし、可動式間仕切りにより最大700名までを収納できます。また38階には共用会議スペース、39階には同時通訳室を備えた多目的会議室などを設けました。26階はフロア全体を使った従業員食堂で、最大700名の食事が可能です。3000人弱の従業員のうち半数がここで食事をすると想定されるので、2回転で全員が座れるだけのスペースを確保しました。お昼休みも30分のシフトでずらしており、エレベーターの混雑を防ぐようにしているのです。, 佐藤 健氏:デザイン的な話をいたしますと、まず24階のメインエントランスは吹き抜けによる開放感のある空間が特徴になっています。最初はここに床を張ってスペース効率を高める案もあったのですが、国内外のお客様が訪れる場所であり、かつシンプルに空間を構成したいとの要望からこのようなスタイルにしました。一辺53mの正方形のフロアにこれだけの吹き抜けを設けましたので、オフィスビルとしてはかなり広い空間を実現し、強いインパクトを与えられたと思っています。, 佐々木彰一氏:次に、ビルの機能の一つであるITについて解説します。せっかく新しいビルに移転するということなので、ITによるワークスタイルの変革にもチャレンジしています。オフィスのどの場所でも仕事ができるように有線や無線LANアクセスポイントを設けるだけでなく、プロジェクターやプラズマディスプレイを会議室やコミュニケーションスペースに設置。さらに新しい試みとしてP-Stationというシステムを導入しています。これはP-StickというUSBデバイスをPCに挿すだけで利用でき、ケーブルを使わずにネットワーク経由で大型ディスプレイへの表示やファイル転送、グループワークが可能です。, 我々が担当しているのはオフィスサポートサービス以外に、清掃、物流、印刷があり、1人のスタッフがさまざまな分野の業務を処理できる「多能工化」を進めることにより、全体管理によるコストダウン・CS向上を実現しています。, 佐々木彰一氏:補足しますと、多能工化というのはトヨタではよく使われる言葉です。担当領域を細かく分けてしまうと、たとえば印刷を発注している人は自分の仕事がなければ手が空いてしまいますが、そのとき、他の仕事も手伝えるようにしておけば無駄が生じません。つまり、1人がいろんな仕事をできるようにすることで効率的に働けるのです。もともと工場で進めていたことですが、こうやってオフィスにも応用が可能だということです。, 松岡利昌氏:ここからはトヨタ自動車名古屋オフィスについて、自由に話し合っていきたいと思います。最初は私自身の驚きとして、トヨタにはさまざまな固有の言葉があり、地元の書店に行くと「トヨタ用語集」といった本まで売っているほどです(笑)。しかしそんな言葉一つひとつにトヨタイズムが表れていると思いますので、そのあたりも含めていろいろ解説していただけるとうれしいのですが。, 平野幸司氏:私は今回のプロジェクトではコンサルタントというか、よろず相談役という位置づけで参加していたため、客観的に眺めることもできました。そこで感じたいくつかのポイントからお話ししましょう。第一はテナントビルにオフィスを構築したという点です。それにも関わらず、エントランスの吹き抜けや自社専用の物流用エレベーターなど、カスタマイズしまくりで(笑)、一般のテナントビルならあまりやらない大改造を沢山しているんです。つまりトヨタは、自分たちにとって最適な環境をつくることに非常に貪欲なのですね。このため、だめもとでも要求を出し、どこまで可能か探っていこうとします。第二のポイントは、オフィス自体は奇をてらわず、極めてノーマルだということです。しかし一つひとつの決めごとについては、なぜそれをしたのか理由がはっきりしている。つまり無駄がなく、「使わないものはつくらない」という主義を貫いています。したがって、ここのオフィスに限らず「死にスペース」はほとんどないのです。第三は決定プロセスを大事にする姿勢です。すべて合議制で、定例会議では時間がかかっても納得できる結論を出します。そしてその結論は、そのあと覆されたりしません。ですから、逆に、今、決定できないようなことについては、「これについてはこの段階で結論を出そう」と先延ばしにもしてしまいます。こういうところが非常に合理的なんですね。そんなトヨタらしさをもう少しわかっていただくために、先ほど松岡さんがおっしゃられたトヨタ用語についての解説もしておきましょう。, 必要なものを、必要なとき、必要な分だけ提供すること。「オン」ではなく「イン」である点が重要です。, 一般の言葉である「改善」と違うのは、誰かの命令で行うのではないからです。みんなの心の中にカイゼンをする芽があるのです。たとえば名古屋オフィスでも最初のころは食事どきになると食堂へ行くエレベーターが混み、不満の声が生じました。それに対してさまざまな対策を行いましたが、一方で従業員の側も自分たちなりに時間をずらすといった工夫をし、今では混雑はかなり解消されています。これもトヨタらしいカイゼンの一例なのです。, これはトヨタで仕事をしていると本当によく耳にします。いい事例や考え方を別の案件にも活かしていくといった意味です。, 松岡利昌氏:私が面白いと思ったのは、トヨタの人がやたら「うれしさ」といった表現をすることでしたね。満足度という意味なのでしょうが、「それをつくると誰がうれしいの?」といった問いかけを会議中にされると、ふと、深く考え込んでしまいます。わかりやすいだけでなく、非常に奥の深い言葉だと思いますね。私たちもオフィスをつくるとき、そこで働く人や訪ねてくるお客様が本当にうれしいと感じるか、考えなければいけません。もう一つ、トヨタ社内のコミュニケーションで感心するのは、会議では全員がとにかくよく喋りますよね。その他、プロジェクトのメンバーで合宿したり、インフォーマルな部分では歓送迎会みたいなのがやたら多かったり、情報の交換や共有の機会が非常に多い会社だと思いましたね。, 佐々木彰一氏:もともと大部屋主義で、関係者が全員、一つの場所に集まって自由に話し合う伝統があるから、会議で遠慮なんかすることはありませんね。情報の共有が大切なことは、みんなの心に染み込んでいるのだと思います。このため、プロジェクトルームを設置するときにはメンバーのデスクだけでなく打合せ用のスペースも一緒につくるようにしますね。それにより、いつでもそこに人が集まって会議ができるようにしているのです。, 松岡利昌氏:昼休みが終わったあとにみんなでデスクの周辺に集まっていますよね。プロジェクトルームにいる人も本来の部署に戻って、しかも立ったまま話をしている。, 佐々木彰一氏:それは昼礼ですね。朝だと全員が集まれないので、午後の始業前に集合し、情報交換をします。仕事の進行状況だけでなく、「子どもが風邪気味だから今日は早く帰りたい」といったプライベートな話まですることで、幅広い情報共有ができます。, 松岡利昌氏:そういうシーンを見ていると、この会社はオフィスでの業務上のコミュニケーションだけでなく、自然に情報共有ができる組織だと感じました。, 佐藤 健氏:コミュニケーションの良さと並んでトヨタですごいと思ったのは、「走りながら決定する」といわれるスピード感ですね。たとえば変更事項などがあって連絡したとき、普通の企業ですと決定して返事が来るまで1週間なんていうのがざらですが、トヨタはだいたい次の日に電話が来る。今回、厳しいスケジュールの中でもさまざまな要求を形にできたのは、トヨタ側のスピードによる部分が大きいと思いますね。, 水野博幸氏:決定のスピードが速いのは、現地現物というトヨタ用語があるように現場の判断が優先されるからだと思います。もちろん会社としての決裁のプロセスはあり、たとえば名古屋オフィスをつくるといった最終決定は役員レベルで行いますが、その後の実務面ではそれぞれの担当者に任されていますね。ですから、若い人であっても堂々と上の人に意見できるし、「現場ではこうです」と言えばほとんどの場合、了承されます。ただ判断をするための材料は必要ですから、社内外を含めたベンチマークは徹底的に行ないます。名古屋オフィスでも東京本社との比較などを細かく行って詳細を決めていきました。つまり現地に足を運んで得た情報と、ベンチマークの成果によって決定へのスピードが速くなるのです。, 松岡利昌氏:よくわかりました。ここで名古屋オフィスの運用面の工夫について、先ほど話がありましたトヨタエンタプライズへのオフィスサービスのトータルアウトソーシングについて、もう少しお聞きしたいと思います。いわゆるオフィスコンシェルジュを置くのはトヨタグループにおいて初の試みでしたね。かなりご苦労はあったのですか?, 荒川和紀氏:導入にあたっては、私も含めたプロジェクトメンバーで1年間、名古屋総務部に出向し、企業風土を知り、総務としての仕事を知るために実際の業務を社員として行いました。そこでオフィスサポートサービスとして必要な業務だけでなく、どんな要望があるか、どんなクレームがあるか、すべてピックアップしていったのです。そしてその情報を基に新ビルでの運用を決定していきました。"オフィスコンシェルジュ"としての役割を担うオフィスサポートサービスは、効率や管理面のメリットだけでなく、サービスの質を向上させビルのコンセプトでもある"オープン&ホスピタリティー"の実現に大きな役割を果たしています。たとえば名古屋オフィスには海外からのお客様も多いのですが、開催されるミーティングスタイルに合わせてランチの用意をしたり、お茶に合わせてお菓子の提供を行うことがあります。そういう工夫をすることでトヨタのイメージアップが実現できていると思いますね。もちろん社内からも評判はよく、今後もサービスの向上を目指していきたいですね。ユーザーの生の声を聞き、サービスに生かすという点で、松岡さんから指導を受けて導入したリクエスト・マネジメント・システムが役に立っています。, 松岡利昌氏:補足しますと、リクエスト・マネジメント・システムとはサービスの内容ごとに運用の業務フローをつくっていくことができるシステムで、サービスの品質評価まで可能です。訪れてくるお客様へのおもてなしもオフィスサービスの一つですから、トヨタ流の「うれしさ」を実現できるというわけですね。このようなオペレーション上の工夫では、名古屋オフィスへの引っ越しが今回のプロジェクトの中でも最大のミッションの一つといわれたのですが、それについて教えていただけますか?, 佐々木彰一氏:ビルの竣工は2006年の9月ですが、その後、内装や設備の工事があり、年末年始に一気に引っ越しを行うことになりました。6日間で3000人分の荷物を運ぶというトヨタでは過去最大の移転プロジェクトだったのです。しかも旧名古屋ビルだけでなく、東京本社や名古屋駅前にあった別のオフィスから移ってくる人もいただけに、ルートは複数になってしまいました。その他、問題点としては、繁華街のビルなので大型トラックが使えないとか、荷物用エレベーターが少ないとか、いろいろあったのです。このような困難が予想されるミッションだけに、私たちはその3年前から着々と準備を進めてきました。まず、すべての社内書類の量を実測したところ、ダンボール箱で約5万箱分あることがわかりました。ただしその中には廃棄すべきものもたくさんあるはずですし、高いお金をかけてゴミを運ぶのももったいない話ですから、「半減!」と目標を掲げて徹底的に「捨てる」活動をしました。その結果40%の書類を削減できました。次に綿密なスケジュールを作成し、前年には実際にトラックを走らせて時間通りに輸送が可能かのチェックも行いました。工夫したところはたくさんありますね。たとえば搬入するフロアにアドレスを付けるのはどこでもやるでしょうが、さらにエリアごとに色分けし、そのマップをあらゆるところに掲示することで輸送のミスをなくすようにしました。またアドレスを書いたラベルをダンボール箱の側面に貼るのですが、その場所の間違いを防ぐために上面から見てもわかるように箱に矢印を印刷したのです。つまり、あっちこっち見なくてもすぐにラベル面だけを揃えられるわけで、この工夫は輸送会社からも「今後、採用したい」といわれました(笑)。とにかく、引っ越し一つとっても外部に任せずすべて自分たちで計画を立て、カイゼンを繰り返して詳細を詰めていきました。ダンボール箱をバラでトラックに積むのではなく、パレットに乗せて一気に出し入れできるようにしたのもその一つです。これらの努力の結果、行方不明や破損したダンボール箱はほとんどありませんでした。連日、予定していたよりも早く作業が終わり、ミッションとしては大成功に終わったのです。, 水野博幸氏:移転のプロジェクトは、まさにトヨタらしさを形にしたものだったと思いますね。終わってみれば「うまくいったね」の一言で片づいてしまいますが、その前に延々と準備を行い、カイゼンを続けてきた過程は、かなり壮絶なものでした。実際には、引き渡しを受けた9月から引っ越しまでの3カ月間、家具を搬入した中で組み立てて設置したり、電源やネットワークの工事を進めたりと、ほとんど綱渡りのようなスケジュールで作業を進めてきたのですが、無事に終わったのは、やはり徹底した準備と計画立案、見直し、そして実行へのサイクルを確実に行ってきたからだと思います。トヨタというと何か特別な会社のように思われがちですが、私たちは常にあたりまえのことをやっているに過ぎません。ただそれを、前回より少しでも良くし、そして間違いなく実行していくという繰り返しによって向上させてきたのです。だから、次に新オフィスをつくるときにはもっと難しいことに挑戦し、大きな成果が得られるようにしたい。そういう姿勢がいちばん大切なのではないでしょうか。, 写真左から、株式会社日建設計 設計部門設計室主管 佐藤健氏、トヨタ自動車株式会社 名古屋総務部施設グループ主任 水野博幸氏、株式会社トヨタエンタプライズ ミッドランドスクエア事業部副所長 荒川和紀氏、株式会社松岡総合研究所代表・名古屋大学大学院環境学研究科施設計画推進室担当准教授 松岡利昌氏、トヨタ自動車株式会社 名古屋総務部総務人事室長 佐々木彰一氏、株式会社ネオブレイス 代表取締役 平野幸司氏, ファシリティフォーラムは、ファシリティ資産の構築と戦略的な運用(ファシリティマネジメント)を支援する目的で設立されました。土地・建物・オフィス・工場・倉庫・病院・学校などのファシリティ資産を上質な社会インフラとして活用・維持するためには実践的な手法が欠かせません。ファシリティ(施設)経営について、国内外の第一線で活躍する実務家の先進情報を共有化するとともに、業種や業界を超えて経営戦略に基づいたファシリティのあり方を研究しています。ファシリティフォーラムは会員制の研究会で、法人会員を主体とした組織で運営されております。詳細については、ファシリティフォーラムホームページをご参照の上、運営事務局にご連絡ください。, ファシリティフォーラム運営事務局TEL:03-5447-5859  FAX:03-5447-5868URL:http://facility-forum.com/Mail:inquiry@facility-forum.com, 上下の階にある執務スペースは、一辺が53mの正方形という広いスペースを活かし、開放感のある空間にしました。ワンフロアに200~250人が収納可能ですから、名古屋オフィス全体で3000人弱になっています。執務スペースのレイアウトは7200mmのデスクによる島型配列で、着座位置を固定する脚などはいっさいなく、5~6人で利用するスタイルにしました。したがって人数の増減によるデスクレイアウトの変更は必要ありません。個人の収納用にはワゴンを使用します。各フロアには、色やデザインの変化によってデスクスペースとは区切られたコミュニケーションスペースが設置されています。喫煙室やパントリーもガラスの間仕切りにすることで視覚的な広がり感を大事にしていますし、上下階を見通せる吹き抜けと階段により縦の移動もしやすくしました。, 『オフィスマーケット』にもたびたびご登場いただいている株式会社松岡総合研究所代表・名古屋大学大学院准教授の松岡利昌さんは、内外のファシリティ関連ビジネスに関与しているプロフェッショナルの方々を集めて、ファシリティ資産の構築と戦略的な運営の知識やノウハウを学ぶ場としてファシリティフォーラムを発足させました。その中の一つとして、定期的に実践セミナーを行なっています。, その他施設:シネマコンプレックス、ホール・会議室、オープンエア型展望施設(スカイプロムナード)、地域冷暖房施設.