第17回坊っちゃん文学賞の応募状況 【募集終了】「坊っちゃん文学賞 presents 誰でも書けるショートショート講座 in 松山」の参加者を募集します 2020年11月19日 04:56 全文 アメリカの権威ある文学賞「全米図書賞」が18日発表され、翻訳文学部門で柳美里さんの作品が選ばれました。 おきなわ文学賞は、県民の文学作品を広く公募し、推奨することにより、 沖縄の文学活動を奨励するとともに、県民文化の振興に役立てることを目的とします。また、おきなわ文学賞【16周年記念特別企画】として伝統舞台戯曲部門の作品募集も行っております。 平安時代の女流文学作品として名高い「更級日記」。2020年は、作者である菅原孝標女が、帰京のため千葉県市原市にあった上総国府を出発した1020年から千年の節目の年です。更級日記を通じて、文字として書き表すことが時代を超え […] 授賞者が決定いたしました!おめでとうございます! 令和2(2020)年7月1日(水)から8月20日(木)の期間に募集しました「第3回超然文学賞」に御応募いただき,誠にありがとうございました。 更新日:2020年11月10日. 菊池寛賞 - 戦前6回にわたって行われたものは、年齢46歳以上を対象とした文学賞だったが、戦中~戦後初期の中断を経て1952年に復活して以後は文学を含めた優れた文化活動に貢献した人物を称える表彰となり、文学賞ではなくなった。 2020年09月30日19時30分 【特集】 2020年「ノーベル賞」発表目前! 3年連続の日本人受賞なら急騰必至 <株探トップ特集> 恒例のノーベル文学賞。2020年の発表は10月8日。だれが栄誉を獲得するのか気になりませんか。 2020年ノーベル賞発表日程(日本時間) 生理学・医学賞 日時:10月5日(月)18:30 場所:カロリンスカ研究所. 2021年5月5日の朝日新聞および、日本新薬webにて発表予定。 ※選考経過に関する問い合わせには一切応じられません。 第3回超然文学賞 結果発表・講評. 英BBCのウクライナ語版ニュースサイトは、2020年のBBC「今年の本」賞の受賞者を発表した。同賞は、欧州復興開発銀行(EBRD)の文化プログラムと協賛しているもの。 — ウクルインフォルム. 『54字の百物語』(氏田雄介 編著/武田侑大 絵)の発刊を記念して、「第7回 54字の文学賞」を開催いたします。 ★「第1回 54字の文学賞」の結果発表はこちら ★「第2回 54字の文学賞」の結果発表はこちら ★「読書の日×54字の文学賞」の結果発表はこちら 結果発表 2020年12月中旬、新聞紙上および文学書道館ロビー、公式ホームページにて 著作権の扱い 主催者にお問い合わせください 主催 徳島県、徳島県立文学書道館 提出先・問合先 【送付先】 〒770-0807 徳島市中前川町2丁目22番1 結果発表 2021年3月上旬、公式ホームページにて 著作権の扱い 主催者にお問い合わせください 主催 北九州市 提出先・問合先 【送付先】 〒803-0813 福岡県北九州市小倉北区城内4-1 北九州市立文学館 「子どもノンフィクション文学賞」 tr係 【問合先】 らいらっく文学賞: 5月31日、70枚相当: 6月 『幽』怪談文学賞短編部門: 6月10日、30枚~50枚: 10分で読める小説大賞: 6月14日、20,000字以内: 長野文学賞: 6月15日、30枚以内: 鳥羽市マリン文学賞: 6月28日 … 【広報資料】「第2回 京都文学賞」一次選考結果の発表について. 受賞のことば 梅澤 礼<第42回サントリー学芸賞 思想・歴史部門> 梅澤 礼 Aya Umezawa # サントリー学芸賞 nhkのノーベル賞2020特設サイト。各賞受賞者の発表は10月5日(月)〜12日(月)に行われます。こちらの特設サイトで連日速報しています。 � 2020年09月30日19時30分 【特集】 2020年「ノーベル賞」発表目前! 3年連続の日本人受賞なら急騰必至 <株探トップ特集> 恒例のノーベル文学賞。2 2020年の発表は10月8日。� 芥川龍之介賞 最新情報 第163回芥川賞は高山羽根子さんと遠野遥さんに決定!(2020年上半期) 第163回芥川龍之介賞の選考委員会が2020年7月15日(水)午後2時より都内にて開催され、下記候補作品の中から高山羽根子さんの「首里の馬」と遠野遥さんの「破局」が授賞作に決まりました。 2020.11.24 第1回一般部門最優秀賞受賞作『羅城門に啼く』11月26日に刊行! 2020.11.10 第2回京都文学賞 一次選考通過36作品を発表! 2020.10.27 第1回一般部門優秀賞受賞作『屋根の上のおばあちゃん』11月1日に刊行決定! 2020.12.03 イラスト 第2回 医療マンガ大賞結果発表のお知らせ; 2020.12.01 お知らせ 【NOVELDAYS 新機能のお知らせ】 2020.12.01 小説 NOVEL DAYS × tree 2000字書評コンテスト 「講談社文芸文庫」 2020.12.01 小説 NOVEL DAYS × tree 長編文学賞 「青春小説」 2020年全米図書賞が発表 翻訳文学部門で柳美里『jr上野駅公園口』が受賞 [ 文学賞・賞 ]( 日本の小説・詩集 ) 2020/11/20 この度、「Twitter文学賞」の志を継承する文学賞として、「みんなのつぶやき文学賞」を創設します。 貴方のベストワンを投票し、小説好きの新たな遊び場を一緒に作っていきませんか? すべての画像・データについて無断転用・無断転載を禁じます。, ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号第6091713号)です。ABJマークを掲示しているサービスの一覧は. 北陸の中心都市,石川県金沢市にある国立大学法人 金沢大学は,その源流を,加賀藩の彦三種痘所までさかのぼることができます。前身校から150年以上にわたり,学都金沢を牽引してきた伝統と信頼を背景に,「世界と地域に開かれた教育重視の研究大学」を実現するため,教育・研究活動の充実に邁進しています。, 金沢大学は,学士課程において,全国的にも珍しい学域学類制を導入しています。この制度の特長は,最終的な専門(主専攻)を入学後に決める「経過選択制」と,広い学習の機会を提供する「副専攻制」です。学生個々の目標に沿った自由な学びを支援し,さらに高度な大学院課程へつなげることで,専門知識と課題探求能力を有する人間性豊かな人材を育成します。, 金沢大学は,その育成する人材像を「金沢大学<グローバル>スタンダード」において具体化し,共通教育科目・専門科目の充実を図っています。学生の個性と学ぶ権利を尊重し,自学自習を基本としつつ,学生個々の意欲に応える環境・制度を整えることで,グローバル社会を見据え,地域や世界で活躍できる人材の育成につなげます。, 金沢大学は,「東アジアの知の拠点」を目指し,文系,理系,医系の各分野の研究力強化に努めるとともに, 地域の特色や強みを生かした先端研究を展開しています。これらの研究成果は,本学の教育活動や地域社会の発展のため,積極的に還元されるとともに,国内外の優れた機関とのネットワークを通じ,世界に向けて発信されています。, 金沢大学は,優れた人材の育成と研究成果の社会への還元を通じ,社会の継続的な発展に貢献しています。その対象は,周辺地域のみならず,世界にまで広がり,文化資源の保存・活用やエネルギー問題の解決,少子高齢化に向けた対策など,さまざまな未来の課題に対し,取り組みを進めています。これからも社会のための大学として,輝きを増していきます。, 伝統と新しさをあわせもつ,学都「金沢」が主な生活フィールドです。市内に点在する文化施設や豊かな自然環境は,学生の感性を刺激し,課外活動を支援します。少し足をのばせば,世界農業遺産に認定された「能登」もあり,さまざまな日本の魅力を味わうことができます。もちろん,経済支援など大学の支援も充実しており,安心して学生生活を過ごすことができます。, 教育研究活動を力強くサポートする附属施設が充実しています。地域医療の拠点である附属病院,幼少期からの教育活動を支援する附属学校園,数多くの貴重資料を所蔵する附属図書館に加え,文部科学省下唯一のがん研究所である「がん進展制御研究所」など優れた研究拠点も設置しています。施設や設備の共同利用も実施しており,地域の知識基盤整備にも貢献しています。, 令和2(2020)年7月1日(水)から8月20日(木)の期間に募集しました「第3回超然文学賞」に御応募いただき,誠にありがとうございました。各部門の応募作品の中から,審査員による厳正な審査の結果,下記のとおり授賞者を決定いたしましたので,お知らせいたします。, 応募作品は小説部門15作品、短歌部門14作品。前回は14作品ずつでしたから、1作品増えました。応募者は全国各地に広がり、水準もさらに上がったと感じます。従来通り、審査委員は全作品を読み、1作品ずつ討議して順位をつけていきました。今回も全委員で、丹念に作品を吟味できたことをうれしく思っています。, 小説部門では、地方創生、LGBT、障害、宗教といった社会的課題を意欲的に取り込んだ作品がいくつか寄せられました。ただしそれをストーリーにする点でもう一工夫必要と思える作品も多かったです。小説は論文ではありませんから、露骨な主張が作中に飛び出すと、読者に生煮えの印象を与えます。伝えたいことをストーリーに昇華させることで、作者の思いは小説になります。伝えたい思いをどんなストーリーに乗せて動かしていけばよいか、じっくり考えてほしいと思います。, 登場人物の挙動、場面の展開や視点の移動、あるいはセリフの掛け合い等について、ギクシャク感が残る作品も多かったように思います。受賞作を決めるとき、その巧拙は重要な観点になります。文学作品はそれを読む人が脳内で再現することで完成する芸術です。たとえて言えばパラパラ漫画のようなもので、読者の頭の中で登場人物や情景が自然な動きをするにはどのような言葉を用い、どのようなせりふの応答をすればよいか、じっくり考えて少しずつ書き進める必要があります。どこか不自然なところがないか先生や友達に読んでもらって、助言を求めてもよいでしょう。, 短歌部門は、上位3作品はいずれが最優秀賞になってもおかしくない出来栄えでした。事物を正面からまっすぐ見据えてくる作品と、意外性のある言葉の組み合わせで独自のものの見方を前面にした作品。方向性は異なりながらも高い水準にある3作品に順位をつけることに心苦しささえ覚え、審査委員会ではしばらく沈黙の時間が流れました。本当に難しい作業でした。, 上位3作品はいずれも15首の粒が揃っていて、そのことが高い評価につながった側面もあります。短歌賞にもいろいろありますが、15首というのはなかなか微妙な数字ではないかと思います。15首の水準を揃えるには相当な力量が必要です。類型的な題材や表現に陥らず、きらりと光る15首を揃えるには、自分ならではのものの見方を見付け、それを磨き上げる必要があります。同じことは小説を書く場合にも言えるでしょう。, 過去2回の受賞者も含め、超然文学賞入賞者(佳作を含む)には本学が実施する超然特別入試(超然文学選抜)への出願資格が与えられます。令和4(2022)年に施行される新しい高等学校学習指導要領では小説・詩歌を含め、これまで以上に「書く」ことが重視されています。この特別入試はそういう新しい状況に対する大学の回答の一つであると私は考えています。, ひきつづき金沢大学は文学で未来を切り拓く志をもつ新たな才能との出会いを求めています。我こそはと思う方は、ぜひ作品をお寄せください。, 超然文学賞も三回目になりました。 大矢博子 ジャニ読みブックガイド, Copyright(C)SHINCHOSHA ALL Rights Reserved. 最優秀賞、優秀賞、佳作については、童話賞作品集「童話の花束(その51)」に受賞作品が掲載されます。奨励賞につきましては、巻末に、作品名と受賞者のお名前、お住まいの市町村、年齢または学年の情報のみを掲載いたします。 選考風景 第51回(2020年) この度、「Twitter文学賞」の志を継承する文学賞として、「みんなのつぶやき文学賞」を創設します。 貴方のベストワンを投票し、小説好きの新たな遊び場を一緒に作っていきませんか? 2020.12.03 イラスト 第2回 医療マンガ大賞結果発表のお知らせ; 2020.12.01 お知らせ 【NOVELDAYS 新機能のお知らせ】 2020.12.01 小説 NOVEL DAYS × tree 2000字書評コンテスト 「講談社文芸文庫」 2020.12.01 小説 NOVEL DAYS × tree 長編文学賞 「青春小説」 物理学賞 日時:10月6日(火)18:45 場所:スウェーデン王立科学アカデミー. 結果発表 2020年11月28日、文学賞授賞式にて 著作権の扱い 主催者にお問い合わせください 主催 ノースアジア大学総合研究センター 提出先・問合先 〒010-8515 秋田県秋田市下北手桜守沢46-1 ノースアジア大学総合研究センター 文学賞作品募集 tr係 [ 文学賞・賞 ]( SF・ホラー・ファンタジー ) 2020/12/07 3 2020年全米図書賞が発表 翻訳文学部門で柳美里『JR上野駅公園口』が受賞  昨年は「妹」の年でした。 2020年11月16日 (月) 作品提出・応募締切、必着 賞 最優秀賞(1本) 賞金50万円、祥伝社「小説non」および地方紙に作品掲載 ※該当作品がない場合は佳作2本(10万円)とする 募集内容 自作未発表の短編 … 最新投稿日時:2020/09/30 19:30 - 「2020年「ノーベル賞」発表目前!3年連続の日本人受賞なら急騰必至 <株探トップ特集>」(株探) 2020.12.16. 最新投稿日時:2020/09/30 19:30 - 「2020年「ノーベル賞」発表目前!3年連続の日本人受賞なら急騰必至 <株探トップ特集>」(株探) 2020/12/16 ページ番号277342. 2020年12月9日発表の「Yahoo!検索大賞2020」で、アルベール・カミュ(1913-1960)の『ペスト』(新潮文庫)が〈カルチャーカテゴリー 小説部門賞〉を受賞した。 戦後最年少でノーベル文学賞 令和2(2020)年7月1日(水)から8月20日(木)の期間に募集しました「第3回超然文学賞」に御応募いただき,誠にありがとうございました。, 各部門の応募作品の中から,審査員による厳正な審査の結果,下記のとおり授賞者を決定いたしましたので,お知らせいたします。, 藍染めの材料、道具、しくみ、作業工程など、一般人がぜんぜん興味なかったし、これまでまったく知らなかったことを、おもしろく、興味深く、伝えなくてはならない。ひとつひとつの事象や名前をラベルにかいて羅列しただけでは、なにもわからない。全くなにも知らないひとが、「へーえ、, うわあ、そうなんだ!」と驚くように。感動するように。まるで、実際に見聞きしたかのように感じさせるように書くのが小説だ。そのためのいわば「カメラ」のようなものが主人公になる。だから、読者にとって、自然とはいりこめるような、なじめるような、主人公にしておく必要がある。.  今年は「バディと片親と夏祭り」でした。, 不思議にも感じますが、誰もがみんな時代の影響をまぬかれず、社会の空気を呼吸していきていることからすると、むしろ、当然なのかもしれません。, いま何より大きな事象であり、誰もが関係ないではすまされない、「新型コロナ」ことcovid-19と正面きって向き合ったものがなかったことを、とても残念に感じます。2020年の春にはもう、全世界がこの問題のまっただ中にあったわけですから、応募期間にこのことが意識になかったはずはありません。いえ、逆に、もしかすると、「コロナ禍なんかなかったころ」の感覚で描いてもかまわないのは、今年が最後のチャンスだったのかもしれませんね。, ぜんたいにとてもレベルが高く、ここには上がって来なかったものの中には、最後まで上位を争った作品もありました。, ものごとを評価するのには、絶対評価と相対評価がありますよね。文学賞も同じです。そのどちらかに偏りがちな賞もありますし、両方の側面を併せ持つ賞もあります。選考委員の顔ぶれにより、またスポンサーの意向により、さまざまなことがおこりえます。, たとえば、芥川賞などは、既存のプロの作品から選ばれるもので、「何度めのノミネート」なのかということが話題にのぼったりします。たまたま同じ年にぶつかってしまった候補作同士の相対評価にくわえ、「同じ作者の過去の作品との比較」もまた検討課題となっていると想像がつきます。, 今回、残念ながら高評価を受けられなかった作品にも、おおいに見所があるものがありました。たまたま、上のような条件であったゆえに、選に漏れたにすぎないのかもしれません。, 応募してくださったみなさまが、今後も、書くことを諦めず、そのひとらしい何かを表現することに意欲を持ち続けてくださるよう願ってやみません。, 由井とふたりの空間感覚がいい。現代の若者の不安や頼りなさ、特有の雰囲気を、丁寧に訥々と描いてみせてくれて、好感がもてた。, 最後まで、まるでどこにも行き着かないのも、この世代にとって現実的なのかもしれない。だが、では、なぜイラクなのか? その選択の理由は? せっかく出したからには、具体的な何らかのエピソードが欲しかった。バーチャルに、砂漠の中庭に「ともだちとふたりでいる」感じが描かれ、それがサンクチュアリのようであったら、と感じた。読者もまたその桃源郷に連れ出してもらえ、心地よい体験として共有させてもらえたのなら、ほんとうに傑作だったと思う。, だから、タイトルも、パイリダエーサ、だったら良かったのに、と思う。このタイトルでは抽象的すぎるし、印象に残らない。, 僕のバイトというのも気になった。それがどんなものなのかヒントすらない。財政破綻と由井の金欠、この物語のコアは「マネー」にある。主人公自身がどんな働きかたでお金を手にいれているのか、そこが欠けているのは少し不親切だと思う。, というわけで、実は、この作品が最優秀作になったのはかなりギリギリの奇跡だったのだ。しかし、はらんでいる気配がもっとも、「いま」だった。ネガティブなことに向き合っている点が、他の応募作から一歩抜きんでていた。そういうふうに巡り合わせたことすら、この作品とこの主人公の、戦いにいかないムードと平仄があっていて不思議に美しい。, うまい。タイトルもいいし、最初のひとまとまりの文章のキレが実によく、そこから三吉先生の話にスライドする手つきもいい。聡明な作者だ。, ところが、登場人物のほうが、作者自身よりもずいぶん不器用に設定されているのである。語り手はあまり、さとい、はしこいタイプではない。むしろ、愚直で自制的な、ひとを押しのけることを嫌う少年である。小さな課題にも真面目に取り組もうとしない生徒たちの中で、それでもちゃんと書き続けたたった二名、という関係性が良い。このふたりが、ただの優等生ではなく、それぞれに個性的であることがとてもいい。しかし、やさしい先生が彼らに贈ったのが『ハムレット』と『若きウェルテルの悩み』…もらうほうが中学三年生だということからすると、穏当でいかにも教育者らしい選択だとは思うのだが、すまん、ここが、ちょっと普通すぎる。三吉先生、もうちょっとおチャメなほうがいいし、読者の「本好き」たちが「そう来たか、おう!」とうなるようなセレクションだったら、バッチリだったのになぁ、と思ってしまった。, とはいえ、ぜんたいにすごくすごくいい。真ん中へんの怒濤の会話が特にいい。特にいいだけに、「知らないことは罪」の扱い、これが、スーパーもったいない。これ、せっかくだから、五年後にリユースしたい。, 赤ん坊おぶってる安達さんをひとめでわかるんじゃなくて(だって、かなり激変しているはずだ。というか、ふつう、はたちの男子大学生は赤ん坊をせおっている女性が視野にはいっても、まともに見たりはしない。たんなる風景の一部だと思うだけで、しげしげよく見る必要性を感じないはず)、たまたまとおりすがりに、彼女が誰かに(たとえば、八百屋さんとかを相手に)「知らないことが罪なんじゃないんだ。知ってることがいっぱいだとかっこいいんだよ」ってなことを言ってる。その声をとおりすがりに小耳にはさむんだ。その発言に、聞き覚えがある。だから、「えっ?」とふりかえったら、赤ん坊を背負って笑ってるひとがいる。顔をみても、誰なのかわからない。でも、何か、すごく気になる。ぼうっとしていると、相手のほうが視線にきづいて、こっちをみて、, すると同窓会の位置が問題になるんだ。道ばたで偶然出会って「から」、同窓会があって、若くして子どもを産んだ安達さんについてなんだかんだ噂話がとびかう、憶測とか同情とか、失礼で上から目線なことを言っているひともいる(いかにもいそうでしょう?)。けれど、最近、偶然見た安達さんは、ぜんぜんそんなかわいそうな、ひとから見下されるような存在なんかじゃなくて、めっちゃ輝いていた。と山崎くんは思ってるでしょう。「あんなにもまっすぐ前を」むいているとかいってるんだから。だから、ひどい噂に、なにか「いや、きみたち、そうじゃなくってさ」とか、彼女をかばったことを言いたくなるんだ。一瞬なる。けれど。山崎くん、口にしないよね。そこまで頑張れるキャラじゃないからね。もと同級生たちおおぜいを相手にたんかをきったりするタイプじゃない。だから、ちょっと、ごめん、とかいって、さりげなく席をはずして、トイレかなんかいって、鏡をみて。, みんなが憶測で無責任に言ってることと、自分がちゃんと見て感じたことの差異とかずれについて、意識した、ということを象徴して、なにかズバッとやりたかった。, たとえば、男子である山崎くんがもらったのが『赤毛のアン』で、安達さんがもらったのが、『アイザック・アシモフ自伝』とかみたいな。「え、なんで?」なのが、「そうか、あれが、あの時の選書が、ぼくたちふたりの人生に太い補助線をひいてたんだ」、だったりしたほうがよくないかなぁー?, そんなこんなで、この作品は、すごくうまいし、いいキャラだし、いい話なんだけど、なにかこうジレッタイというか、いまひとつツボにうまくはまってなくてはがゆいものにも感じられてしまったのだった。, 文章センスはめっちゃあるひとだと思うし、読ませる文章がかける、読者を得られるひとだと思うので、かっこいい雰囲気や字面で流しちゃわずに(たとえば、本を読んで得た栄養が本能に名前をかえる、とかいうあたり。本能ってコトバの定義からいっておかしい)意味と、発言しているキャラの素養(語彙はそこから来る、来ないとおかしい)とかをしっかり把握した上で演出するように努力して欲しい。もっともっとうまくなると思う。, 雰囲気のいい題材だけれど、主人公の心情を語りすぎ、実際の行動や見聞きし体験したものの具体的な描写が少ない。読みたいのは解説ではなくて、実況中継なのだ。この子の性格、この子の立場、この子の五感を駆使して、うまれてはじめて間近に見た「藍染め」の強烈な魅力を語ってほしかった。, 藍染めの材料、道具、しくみ、作業工程など、一般人がぜんぜん興味なかったし、これまでまったく知らなかったことを、おもしろく、興味深く、伝えなくてはならない。ひとつひとつの事象や名前をラベルにかいて羅列しただけでは、なにもわからない。全くなにも知らないひとが、「へーえ、うわあ、そうなんだ!」と驚くように。感動するように。まるで、実際に見聞きしたかのように感じさせるように書くのが小説だ。そのためのいわば「カメラ」のようなものが主人公になる。だから、読者にとって、自然とはいりこめるような、なじめるような、主人公にしておく必要がある。, しかし、たとえば冒頭。具体的なシーンをちゃんと設定しているところは良いのだが、わかりにくい。冷や汗が「しだいに」湿らせる? しだいにということは時間経過があるということ。ここ、一瞬のシーンじゃないのか? 冷や汗とか、幽霊とか、おどろおどろしい、とか、ホラーを思わせるような単語を並べておいて、「いえ、それは勘違いでした」ひっくりかえす。いきなり難度の高い技をきめようとしすぎている。, たまたまなのだが、私(久美沙織)は、この選考の直前に、『放課後ていぼう日誌』というアニメーションを見たところだった。小坂泰之さんのマンガが原作の深夜アニメだ。原作マンガはコミックスで現在六巻ほどあるが、選考の時点ではマンガは読んでなかった。, おとなしい女の子が、転校先で、海釣り部活にはまる。そういう話なのだが、「若い女の子がそれまで興味なかったことにすっかり夢中になる」というテーマとそこからの展開、というあたりが、この作品とあまりにも相似、ほとんど同じであった。そのため、つい引き比べてしまった。, ていぼう部の主人公は本来虫もサカナも苦手で、うっかりさわると白目になって硬直あるいは失神するレベル。なのに「ひょんなことから」ていぼう部に入り、たちまち、釣りに夢中になる。生餌にはさわれないし、釣った魚をさばいているところを直視もできないけれど。おとなしくて人見知りで、手芸が得意な子だからこそ、アウトドア好き釣り好きの野生児のような他の部員などとの関係が際立つ。エピソードが面白くなり、おたがいが欠けを補う。実に良い楽しい話なので、良かったらアニメを見るか、コミックスを読んでみていただきたい。, ローカル色まんまんなディープな方言がひとつの特徴であるというところも、これ、ていぼう部とかぶってしまったんだよ…。, もちろん、プロの、アニメ化されるほどの人気作品と、高校生の短い小説をそのまま引き比べるわけにいかないということはわかっている。だが、釣りが好き! でも、藍染めが好き! でもいいが、ほんとうに好きかどうかは、伝わってしまうものなのだ。すまんが作者は藍染めがほんとに好きなのか? 小説の題材としてイケると思って使っていないか? それだと、ローカルTVの「地元の話題」コーナーみたいになりがちなのだ。ちゃちゃっと取材して、ありがちの絵におさまりやすい場面を撮影して、アナウンサーがハイテンションで素敵ですね、素晴らしいですね、とナレーションしてるみたいになってしまう。同じことを取り上げても、語っている本人がめちゃくちゃ夢中なのなら、見てるこっちも引きずられる。そう、本気の「推し」については、誰だって熱くかたるでしょう? たいしてわかってないやつが、あなたがひそかに大好きな何かについて、知ったかぶりなことをとうとうと言ってたら、むしろ腹立ちません?, 受け手(視聴者、読者)がぐいぐい引き込まれるかどうかは、その、好きの熱量にかかっていたりする。掏れたオトナはテクニックで熱量を演出してみせることもできるけれど、若者は、うまいウソつきになる練習をするより、すなおに正直にほんとうの気持ちをのせられるものを書いてくれるほうがいいと思う。, そのテクニックのほうに関わる話ですが、真白とアイ、こんなにすぐに仲良くならないほうがいい。敵対してからの尊敬とか、わけわかんない子だと思っていたけど、案外良い子だった、「見直した」のほうがドラマチックになるでしょう? この枚数ではそれを書くのがせいいっぱいだと思う。亡き母の縁、というような深刻なことは、最小限にしたほうが逆に効いた。, もしかすると、作者は小説よりも、脚本を書いたりマンガの原作を書いたりするほうがむいているかもしれない。この作品も、実写映画だったらさぞかし魅力的で、迫力があったのではないかと感じた。, 第三回の超然文学賞の選考にあたり、正直に言って、私は大変な驚きを覚えました。――これは本当に、高校生が書いた作品なのだろうか? 候補作を読みながら、そんな思いがたびたび脳裏をよぎったのです。, もちろん、すべて高校在学中の方々の作品に間違いありません。つまりこのことは、選考委員である私自身の、限界の一端を表していたのです。私の心奥に、「高校生による短歌とは、このような作品であろう」という先入観があったのでしょう。しかし、皆さんの作品は、そんな私のあさはかな思い込みを、軽やかに、かつ、たかだかと飛び越えてゆきました。まさに、作品の質や技術に年齢は関係ない、ということを今回の入賞作品群は証明してくれました。超然文学賞がこのように、言葉を磨き合う人の集う場としてあたたまってきたことを、心からうれしく思います。, また一方でこのことは、作品を送って下さる皆さんの意識の深化を表してもいます。形骸的な高校生らしさ――こういった内容を描けば、高校生の短歌として評価されやすいだろう、という典型に囚われない、自由な詩情が、今回の作品群には広がっています。皆さんがそれぞれ、自分自身らしい、想像力の翼と観察力の目を育ててきてくれたこと、それを一番よろこばしく思いました。, 最優秀作をどの作品とするか、その選考の時間は、私たち選考委員にとって一種の苦悩の時間でありました。上位作品に優劣をつけることに意味があるのか、という問いかけの時間でもありました。, 上位三作品、いずれの作者も現代短歌をよく学び、その成果をよく咀嚼していることがわかります。どなたも大変な努力を短歌に注いでおいでなのでしょう。その上で最優秀賞に選ばれた渡邊陽基さんの「晩夏光」、この作品の魅力は、生命の重みへの表現欲とでもいいましょうか。これまでの候補作とは一風ちがった詩情を本作からは感じました。眼前のすべてが宿す、生命の重み。そこに向き合い、見つめ続けることで、作者自身の生命のありようをも浮かび上がらせている。この「晩夏光」というタイトルもそうですが、落ち着きがあるというか、自らのなかに沈黙を育てようという思いが顕著です。率直に言って、現代短歌の最前線の作品と並べ置いても、何ら違和感の無い一連です。, 優秀賞には鬼頭孝幸さんの「米の花」。詩情の自在さ、修辞の巧みさが目を引きます。歌人にはアルティザン(職人的)タイプが多いのですが、鬼頭さんはむしろアーティスト(芸術家的)タイプかもしれないと思いました。都市生活のプリズム、そして、道、電車や駅、エレベーターなどの移動のイメージが交錯し、一つの時代性というものを描き出しています。鮮やかな読後感を与えてくれる一連でした。, 同じく優秀賞の野城知里さんの「花梨の空」。言葉と心情がよく絡み合って成立した一連です。どの歌も良質で、一読、素直で純朴な世界観に引き込まれますが、一筋縄ではいかない。どこか遠い所を見ているというか、歌の中に他者の呼吸が届いている感があります。生きる時間をゆっくりと言葉に定着させてゆくような作風、とも言えましょう。, それでは以下に、佳作のお三方の歌を少し挙げます。まず、谷地村昴さんの「二両目の窓」から。「ゼリー状の志望理由に母親は蝶の羽より軽くうなずく」。言葉の柔らかさが効いています。比喩表現に実感があり、共感を覚える人も多いのではないでしょうか。二年連続の入賞、素晴らしい成果です。, 次に高平うるまさんの「ひび」から。「砂吐かせかかとを踏んで履き直しつま先蹴って下界へと跳ぶ」。ストレートにたたみかけるような言葉使い、真っ直ぐな視線が、結句で一転する面白さ。ゆっくりと色んな本を読み、多彩な言葉を学んでいってください。, そして藤原さくらさんの「特急電車」。伸びやかな抒情があり、好感を持ちました。「自転車で団地の坂をのぼる初夏 合服の袖をひとつ捲った」。季節感の輝きに満ちた一連で、作者の真摯な視線がよく反映されていると思いました。歌のなかで結論を出すのを、そう急がなくても良かったかもしれません。, 皆さんの作品を読んで、ちょっとおもしろいことに気付きましたが、作品のモチーフに〈電車〉が取り上げられることが多いようです。なるほど皆さん、それだけ学校生活のうち、通学列車の中で過ごす時間が多いということですね。自らの体験、生活から詩情を紡ぎ出そうとする姿勢がよく出ていると言えます。もちろん電車の歌も良いのですが、ならばもう一歩、さらにアンテナを鋭敏に張って、貴方だけしか気付かなかった街の風景を、家族の表情を、貴方の心の色合いを、言葉で追いかけてみるのも面白い試みでしょう。.